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アマルガムとは?~適正な歯科治療の選択を~
2024年5月15日(水)
アマルガムとは?
アマルガムは、歯科用水銀アマルガムの略で、水銀を含む金属合金のことです。
主な成分は、水銀50%、銀35%、スズ9%、銅6%、少量の亜鉛からできています。
アマルガムは抗菌性が高く、治療後に再び虫歯ができにくいという理由からも、以前は歯科医院で一般的に使用されていました。
また、柔らかい素材で歯の穴に密着しやすく、充填後は強度が増すため、長持ちする利点もあります。
ただし、水銀の安全性への懸念から、日本では2016年に保険適用外となりました。
アマルガムが体内に与える影響
アマルガムは、最初は「安全で耐久性が高い」と考えられていましたが、実際には口の中で劣化し、腐食していきます。
アマルガムは、微細な刺激で気化し、劣化すると水銀を含む蒸気が発生し、体内に吸収されます。
この水銀は他の歯科金属と同様にアレルギー反応を引き起こし、血液を通じて全身に広がり、さまざまな症状を引き起こす可能性があるのです。
水銀は非常に有毒のため、口内炎、歯肉炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、頭痛、めまい、不眠症、感覚異常、免疫性疾患などの症状が現れる可能性があります。
世界的にみるアマルガム規制の現状
また、アマルガムには、不妊の原因となる可能性や胎児や母乳に影響を及ぼす恐れがあるとの報告もされています。
そのため、1980年代から1990年代にかけて、スウェーデンやイギリスでは、妊婦にアマルガムを適用しないよう注意が喚起されました。
デンマークやイギリスでは、妊婦を含む全ての患者に対してアマルガムの使用が禁止され、水銀を使用しない新しい歯科材料が普及し、世界的にアマルガムの規制が進んでいます。
このようにアマルガムの使用は減少傾向にありますが、一部地域ではまだ使用されているところもあります。
先述しましたが、日本では2016年4月に保険適用から外れたため、現在、アマルガムはほとんど使用されていません。
にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科医院での取り組み
歯科のつめ物や被せ物の素材開発や治療技術は進化しており、金属以外の白い素材を使用することが可能です。
保険適用の範囲では、歯科用プラスチックが一般的に使用され、保険適用外では、オールセラミックやジルコニアなどの素材が選択肢として使用されているのが現状です。
これらの素材は見た目が自然であり、かつ耐久性や安全性にも優れています。
当院では、セラミックなどの体に優しい素材を使い、自然で綺麗な白色の詰め物・被せ物を取り扱っています。
天然歯のように自然な見た目を再現でき、金属を使わずに治療ができるので、金属アレルギーや、歯肉が変色する心配がありません。
にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科医院では、全ての患者様に安心で安全な歯科医療サービスを提供するため、徹底した衛生管理を行っています。
ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。