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患者さんとの出会いは一期一会(2)
2019年1月25日(金)
病院に限らず歯科医院の用語で初めて来院する方を初診と呼び
過去に通院していて一定の期間が空き再度来院される方を再初診と呼びます。
今回のケースは歯科医院に初めて通院する初診の方で50代男性。
過去にどこかの医院で歯科治療の経験があれば説明や治療を受けている為、説明の労力が軽減されます。これが治療をする側としてはかなり重要で説明が多ければ、くどくて押し付けがましくなり、不足すればトラブルに繋がります。初対面に近い状態であればトラブルを回避する為どうしても説明が過剰になってしまいます。そのことを踏まえて現在の自分であればどうしても患者さんとの問診に時間を割き
なぜ当医院に来たのか?家族の紹介なのか?通院している方の紹介なのか?
たまたま近くに住んでいるのか?HPを見て来院したのか?
家族や通院している方の紹介であれば顔と名前が一致する為、治療が比較的スムーズに進んでいきます。近くに住んでいたり、職場が近くだからといった来医院理由も背景が見えるので治療をする側としてはスムーズです。頭を抱えてしまうのが来院の背景が見えない患者さんで、なぜ当医院に来たのかが分からないと治療の提案がしにくく、その部分をお互い擦り合わせしないと治療に進めないという事情があります。
この症例の場合、来院背景が見えない為全部治して欲しいのか?前歯のみ治療して欲しいのか?今痛いのか?痛みの程度はどうなのか?そもそも通院可能なのか?他の医院と間違えて来ていないかのか?乗数的な組み合わせを10分程度の問診とレントゲン撮影で判断しなければならず、また診療を開始するにあたり説明用の資料を準備しなければならなくなり(準備に2、3時間)そして折角準備はしても実際8割位の患者さんはその後通院が途絶えてしまいその徒労まで視えてしまうのです。
そしてその徒労が自分だけではなくスタッフや真面目に通院している患者さんに対しても。。。