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年をとったから歯が抜けているわけではありません
2023年1月4日(水)
みなさんこんにちは。
突然ですが、歯が抜けてしまう原因をご存じですか。
昔ですと「老人になったら歯は自然と抜け、みんな入れ歯にする」と思われていたかもしれません。
徐々に日本も欧米諸国のように予防歯科に対する意識が向上し、オーラルケア商品も増え、定期検診受診率も上がってきています。
老人=歯が抜ける=入れ歯 の構図は確実に変化しています!
さて、ではなぜ歯は抜けてしまうのでしょうか。
(ここでは乳歯から永久歯の生え変わり以外のお話をします)
◆歯の抜ける原因3選◆
①歯周病
歯周病は歯の見えているところではなく歯茎の内側で進行し、歯茎や歯の中にある神経組織(歯髄)にまで炎症を起こす病気です。
その炎症の影響で歯茎が腫れてブヨブヨになったり、歯茎から出血したりして、最終的には歯が抜け落ちてしまうことになります。
自覚症状がない分、思っていたより進行していることがありますので、定期的な検診で歯周ポケットの深さを調べるなどし、進行しないように予防していきましょう。
②虫歯
歯周病に比べ、虫歯になると痛みが出ますので気がつく方がほとんどです。虫歯には進行度があり、初期の段階では少し削りコンプジットレジンを詰めて治療が完了します。痛みをごまかしながら、進行度が最終段階となると神経が侵され膿がたまるようになり、最悪の場合抜歯をするしか選択肢が残されていないこともあります
③歯が欠けた・われた
歯の神経を抜くと歯がもろくなってしまいます。もろくなった歯は、ぶつけたり固い物を噛んだり食いしばりが強いと簡単にかけてしまいます。
以上3つが歯を失う原因として殆どをしめています。
歯周病も虫歯も定期検診で予防していけますので、歯を失いたくない方は定期的にお口の状態を知り、衛生管理のプロにお掃除をしてもらうようにしてください。
◆歯の抜けてしまった後の選択肢3選◆
①入れ歯
入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、保険診療と自由診療どちらも選択が可能です。ご自分の歯の削る部分を最小限におさえ、時間も短期間で完成することができます。金属の部分が見えたりうまく噛めなくなることがデメリットと言えます。
②ブリッジ
なくなってしまった歯の両側に歯が残っている場合、ブリッジという選択が可能です。入れ歯よりも違和感がないことが特徴で、見た目も自然になります。ただし、両側の健康な歯を削る必要があるのがデメリットです。
③インプラント
インプラントは無くなってしまった歯のかわりに、歯茎に土台を埋め込み被せものをする治療法です。まるで自分の歯のように見えるので入れ歯やブリッジにはない審美性です。また、直接土台を埋め込むので、フィット感から自分の歯で食べている感覚を得ることができるメリットがあります。
自由診療のみなので、費用が高額になることやオペの不安がデメリットと言えるでしょう。
いかがでしたか?
いかに予防が大事か再認識できたかと思います。
年齢を重ねたことが歯を失うこととイコールではなく、検診を受け予防歯科に取り組まないと歯を失う可能性が高い ということですね。
ミルクや離乳食の時期は誰しも同じくらいの月数だと思います。
そこから幼児食や普通食を経て、美味しいごはんを美味しく食べ続けることができるのは一人一人の習慣や努力で変わってきてしまいます。いつまでも、自分の歯で美味しく食事をしていたいですよね!
毎日歯磨きをしているけど、虫歯になった・歯周病になった方は多くいらっしゃると思います。毎日のケアも『している』と『できている』では意味が違ってきます。
定期的な検診を受け、生涯ご自分の歯で見た目も機能も損なわないクリーンなお口環境を患者さまには目指していただきたい。また、そのお手伝いをしていきたい!
そんな想いでわたくしどもは今後も取り組んでまいります。