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ラバーダム・マイクロスコープを使用した根管治療〜 再発防止のために〜
2022年9月18日(日)
先週末、子供たちと映画を観ていました。
少し古い映画ですが、題名は「ファインディングニモ」。
舞台はオーストラリアのシドニーで、
ひょんなことからニモは人間にさらわれ、歯医者さんの水槽に入れられてしまう・・・
と始まっていくお話なのですが、その歯医者さんの流れ、とてもマニアックな内容なのです!
こちらの映画は約20年前に公開されたものですが、その頃私はまだ中学生ぐらいで、ただただ「ニモ、助かって!!」という気持ちでしか観ておりませんでした。
ですが、大人になって歯科業界に携わるようになり、改めてこちらの映画を観て内容が深く分かるようになりました。昔とはまた違った見方が出来て面白かったです。
さてそんなファインディングニモの劇中で
「根の治療よ てこずりそう」
「ラバーダムは?」
というやり取りがありました。
根の治療?ラバーダム? と、
昔の私なら恐らく意味も分からず、気にも留めていなかったでしょう。
前置きが長くなりましたが、本日はそのラバーダムの重要性についてお話していきます。
ラバーダムとは?
ゴム製のシートで治療対象の歯の周囲に被せるものです。唾液が歯との接触を無くし、歯の根っこへの細菌の感染を防ぎ、主に根管治療の成功率を上げることを目的として使用されます。
保険内でも推奨されており、多くの歯科医師が治療にラバーダムを使用しています。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jeajournal/42/3/42_166/_pdf/-char/ja
(歯内療法におけるラバーダム防湿に関する調査)
何に使う?どんな形?
主に根の治療時に使用します。虫歯で歯の神経を取った際、根っこのお掃除が必要となります。 約15センチほどの四角形で、治療対象の歯周辺をラバーダムパンチで大きさを選んで穴を開けていき、対象の歯のみを露出させて治療を行います。
どうしてそれを使うの?
根を掃除することを根管治療と言うのですが、歯を削ったり根っこをぐりぐりとお掃除したりする時、目に見えない破片や唾液が周囲に飛び散ります。また、唾液の中の様々な菌をこのラバーダムで防ぎ、口腔内を清潔に保ちながら治療を行なうために使用します。
ラバーダムを使用すると感染率が減少し、根管治療の成功率が高まります。
メリット/デメリットは?
メリットは、感染、唾液による汚染を予防できる・舌や頬を器具から守ることができる・治療の成功率が上がる
デメリットは、うがいができないので口を開けっ放しで疲れる・多少の息苦しさがある・費用がかかることがある・器具で締め付けられて歯や歯茎に痛みを感じる場合がある
いかがでしたでしょうか?
知ってしまうと少し不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
当院では事前にしっかりとカウンセリングを行いますので、ご不明な点等ございましたらお気軽にお話しくださいね。
また最後となりますが、根管治療にはマイクロスコープ と ラバーダムの使用で治療の成功率がより高まります。
『にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科』の名前もあってか、当院は熟練の歯科医師が多く在籍する医院として成長してきております。
今秋にマイクロスコープ6台目を導入し、地域最大、且つ、最新機器の揃う医院を目指し、日々治療・予防を行なっています。
他院で断られてしまった方も虫歯でずきずき痛みを感じている方も、ぜひ一度当院にご相談ください。
一緒になおしていきましょうね。
にじいろ歯科医院 WEB予約 (mrweb-yoyakuv.com)
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