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乳歯が抜けてないのに永久歯がはえてきた?! 乳歯晩期残存
2022年11月8日(火)
当院では様々な症状で日々ご来院いただいておりますが、お子様の予約内容で頻繁に見かけるのが「乳歯が抜けてないのに永久歯が生えてきた」です。
➡なぜ乳歯が抜けないで永久歯が生えてくるのか?
➡そもそもどのように歯が生えかわるのか?
➡乳歯が抜けないと抜歯になるのか?
➡歯並びに影響はするのか? など、まとめてみました。
前回の『大人になってからの矯正はマウスピースがおすすめ?』記事もあわせてご覧ください!
生えかわりのメカニズム
Lideaさまから分かりやすい画像をお借りしました!↓
乳歯晩期残存の原因とは?
早い子で幼稚園年中さんから生えかわりがスタートします。
晩期残存とは、生理的に乳歯が脱落する時期を過ぎても脱落せずに口腔内に残ることです。
乳歯が晩期残存しているのに永久歯が生えてくる場合もありますし、永久歯が生えることができずに骨の中に埋まったままになる場合もあります。また、永久歯がない場合もあります。
その原因はいくつかございます。
・永久歯の形や位置によって生えてこないケース
・生えかわる永久歯が作られないケース
・個人差があるので単に遅れているだけのケース
定期的な検診を受け、成長をみながら、適切な治療を行っていきましょう。
抜歯しないといけない?
➡喜多先生に聞いてみました^^
単に遅れているケースに関しては様子を見ます。生え変わり時期に関しては、平均から1年程度前後するものと考えております。その際、レントゲンで永久歯の有無を確認します。
次に、永久歯が存在せず生え変わらない場合ですが、状況次第ではそのまま乳歯のまま過ごしていただくこともあります。ただし、いつまでもそのまま使えるわけではなく、30歳ごろまでにほとんどの乳歯は抜け落ちてしまいます。抜けた後どうするかということも考えておかなければなりません。
永久歯の生える位置がずれていて乳歯が抜けずに残っている場合は、乳歯が抜ける見込みがあるかどうかによって異なります。揺れていて抜ける見込みがある場合はまず様子を見ます。抜ける見込みがない場合は、残しておいても何もいいことはありません。お子様が抜歯できる発育状態ならば、可及的速やかに抜歯を行います。
歯並びに影響はする?
➡矯正専門医の本藤先生に聞いてみました^^
晩期残存しているのに永久歯が生えている場合は、残存乳歯を抜く必要があります。残存乳歯を避けて永久歯が生えてくると、歯並びが悪くなってしまうことがあります。
永久歯が生えられず骨の中に埋まったままなら、引っ張り出すか抜歯が必要になります。あまりに深い場合などはそのままにしておく場合もあります。
永久歯がない場合は、残存乳歯を使えるだけ使って抜けたあとで補綴(歯が欠けたり、なくなった場合にクラウンや入れ歯などの人工物で補うこと)するか、残存乳歯を抜いてその隙間を矯正治療で閉じる必要があります。
乳歯の生え変わりに左右差がある場合、早く抜けた方に歯が寄っていって、正中(前歯の間の線が上下で揃っている状態が望ましいです)がずれてくることがあります。
定期的にレントゲン写真で確認するのが大切かと思います。
いかがでしたか?
小さなお子様を持つ親御さんはお子様の歯並びがキレイになることを勿論望んでいますよね。生えかわり時期のお子様がいらっしゃる方は一度当院へお越しください。
歯並びが気になる方は、毎週水曜か金曜に矯正の無料相談をおこなっておりますので、専門医にご相談ください。
【年末年始 矯正無料相談 実施日】
11月9・16・25・(30)
12月7・14・23・28
1月11・18・27
最後までお読みいただきありがとうございました。