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クリーニングって何?ホワイトニングとの違いは?
2022年10月8日(土)
歯は、見た目の好感度を左右する要素の1つであると共に、私たちの健康を支える原点となっています。健康と美容のためにも、日頃からきっちりメンテナンスをしておきたいものですね。
歯を白く美しくする治療には、「ホワイトニング」と「クリーニング」があります。どちらも似ている言葉ですが、ホワイトニングとクリーニングは 根本的に異なる治療法であることは、ご存じでしょうか?
一言でいうと、ホワイトニングは歯質自体を白く漂白するものであるのに対して、クリーニングは歯の表面の汚れである歯垢・歯石・着色 を除去するものです。
◆クリーニングは、歯垢や歯石、お茶渋やタバコのヤニなどの歯の表面に付着した汚れを落とすことを目的としています。
歯石は、 毎日の歯磨きでは取りきれずに沈着してしまった色素と同様、ブラッシングだけで落とすことは難しいため、歯科医院にて除去していただきたいと思います。
当院では超音波スケーラーで丁寧に歯石を除去し、専用の器具を使って歯垢や茶渋等を落とすため、ご自宅でのセルフケアとは異なり、プラークだけでなく歯石や着色をしっかりと落としていきます。
普段の歯みがきだけでは味わえなかった、歯のツルツル感や爽快感、そして本来のご自身の歯の色を体感してくださいね。
また、定期的にクリーニングに来ていただくことにより、虫歯や歯周病などの予防にも繋がり、ひどくなる前に治療をおこなうことも期待できます。
一方で、ホワイトニングの主な目的は、審美性の改善です。
◆ホワイトニングとは、黄ばんだ歯を漂白(ブリーチング)し、白くて美しい歯に仕上げる治療法のことです。
人の歯は、外側からエナメル質・象牙質・神経の3層構造になっていますが、このうち象牙質は黄みがかった色をしています。
日本人は一番外側のエナメル質が薄いため、黄ばみを帯びた象牙質が透けやすい傾向にあります。年齢を重ねると、エナメル質はさらに薄くなっていく一方、象牙質は厚みを増していくため、何も対策をしないと歯の黄ばみはどんどん強くなっていきます。
象牙質の黄ばみは、外側からのアプローチだけでは解消できません。そのため、歯の内部を漂白するホワイトニングによる治療が必要なのです。
クリーニングとの大きな違いは、汚れの落とし方です。漂白剤がエナメル質の中にまで浸透して、着色汚れを化学的に分解・除去するので、これはホワイトニングにのみ期待できる効果といえます。
このように、クリーニングとホワイトニングは治療目的が大きく異なる処置になります。そのため、ご自身で気になっていることがありましたら、それぞれの用途に合わせてご案内させていただければと思います。
ただ、歯科医院でどんなに良い歯のクリーニングを受けても、自宅でのセルフケアが最も重要であることに変わりはありません。
いつまでも健康な口腔内を保てるように 、毎日の歯みがきに加え、歯科医院での定期的なクリーニングを習慣化し、ご自身の歯のケアをしてくださいね。
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