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インプラントの抜歯即時埋入とは何ですか?
2023年12月5日(火)
インプラントの抜歯即時埋入とは何ですか?
結論から言いますと、抜歯即時埋入は歯を抜いた直後にインプラントを埋め込む治療法で、治療期間を大幅に短縮することができます。
インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。インプラントは、見た目や噛み心地が天然の歯に近く、長持ちするというメリットがあります。
しかし、インプラント治療には通常、数か月から1年以上の時間がかかります。その理由は、歯を抜いた後に骨が十分に回復するまで待たなければならないからです。この期間は、インプラントと骨がしっかりと結合するために必要なものですが、歯がない状態が長く続くというデメリットもあります。
そこで、抜歯即時埋入という方法が開発されました。繰り返しになりすが、これは歯を抜いた直後にインプラントを埋め込む治療法で、治療期間を大幅に短縮することができます。
抜歯即時埋入は、特に上あごの前歯で行われることが多いです。上あごの前歯は、見た目にも影響する部分なので、歯がない期間をなるべく短くしたいという患者さんのニーズに応えることができます。
インプラント抜歯即時埋の流れ
抜歯即時埋入の流れは、以下のようになります。
- 麻酔後に歯を抜きます。歯を抜くときには、骨をできるだけ残すように注意します。
- 抜歯した穴にドリルで穴を広げ、インプラントを埋め込みます。インプラントと穴の隙間には、人工の骨を補填します。これは、インプラントを安定させるために必要な処置です。
- インプラントの上に仮歯を装着します。仮歯は、歯茎の形を整えるとともに、見た目や噛み心地を改善します。
- 約3~6か月後に、最終的な人工歯を装着します。人工歯は、天然の歯に近い色や形に作られます。
抜歯即時埋入のメリット
抜歯即時埋入のメリットは、以下のようになります。
- 歯がない期間がないので、見た目や発音に影響が出にくいです。
- 抜歯とインプラントの手術が一度で済むので、身体的や精神的な負担が少ないです。
- 治療期間が半分以下に短縮できるので、早くインプラント治療を終えることができます。
- 歯茎や骨が痩せるのを防ぐことができるので、自然な仕上がりになりやすいです。
抜歯即時埋入のデメリット
抜歯即時埋入のデメリットは、以下のようになります。
- 適応条件が厳しいです。インプラントを埋め込むために十分な骨の量や質が必要です。また、歯周病や感染症などの炎症がある場合は、治療できません。
- 感染症のリスクが高まります。抜歯した直後にインプラントを埋め込むと、細菌が入り込んで感染症を引き起こす可能性があります。そのため、衛生管理や抗生物質の服用などの予防策が必要です。
- 抜歯即時埋入は、比較的新しい治療方法なので、長期的な安全性や効果についてはまだ十分に検証されていません。また、歯科医師の高度な技術や経験が必要なので、どの歯科医院でも受けられるとは限りません。
抜歯即時埋入は、インプラント治療の新しい選択肢として注目されています。しかし、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
インプラント治療を検討している方は、歯科医師に相談して、自分に最適な方法を選ぶようにしましょう。
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