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詰め物・被せ物について
2024年4月2日(火)
早くも4月が始まり、一気に春の陽気を感じる季節になりましたね🌸
春の訪れと共に歯科治療の選択肢を知ることで、新しい季節を健やかにスタートしましょう。
そんな今回は、詰め物と被せ物についてご紹介します。
詰め物は、小さなむし歯を削り、穴が開いた場所を補うために行います。
これは歯科用語で「インレー」と呼びます。 被せ物はむし歯の進行が大きく、歯の神経を取る処置を行ったり、むし歯で失った部分が 大きい場合に行います。
歯科用語では「クラウン」と呼びます。
◎詰め物・被せ物の種類と特徴 詰め物・被せ物の種類は、主に金属・プラスチック・セラミックに分けられます。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、ご自身の希望や予算に合わせて選ぶことが大切です。
◎保険と自費の「被せ物」の違い保険治療の被せ物は、すべて金属でできたものか、CAD/CAM冠というプラスチック製のものになります。(前歯の場合は金属の前面にプラスチックを貼り付けたものもあります。)
プラスチックは経年劣化によって周囲の水分を吸収して変色を起こしたり、それによって 脆くなったりする場合があります。
金属も経年劣化があります。
経年劣化によって起こるプラスチックの変色は白くすることはできず、唯一の改善方法としては被せ物の作り直しとなってしまいます。
一方、自費の被せ物は様々な種類がありますが、いずれも吸水や経年劣化を起こししにくく、セラミックの場合は見た目も透明感があり天然の歯と見分けがつきにくいものとなります。
被せ物を作り直す際には歯を再度削らなくてはなりません。
将来的にご自身の歯を長期に 渡り守るためには自費治療での被せ物がおすすめと言えます。
以下に当院で扱っている主な材料の特性を挙げますので、ご参考にしてくださいね。
●自費セラミック e–max
・透明感のある自然な質感
・金属アレルギーにならない
・硬すぎないため、自分の歯を傷めにくい
・歯と強く接着するため、むし歯になりにくい
●自費セラミック ジルコニア
・天然歯に限りなく近い質感
・金属アレルギーにならない
・強度と耐久性が高い
・歯と強く接着するため、むし歯になりにくい
◎セラミックの治療はむし歯が再発しにくい詰め物や被せ物の治療をした後は、隙間から菌が侵入して再度むし歯になるリスクがあります。
セラミックは接着剤(レジンセメント)を介して化学的に歯と強く接着するため、そのリスクが少ない点もメリットです。
細菌が入り込みにくいので他の材料に比べてむし歯の再発リスクが低くなります。
変色もしにくく汚れが付きにくいため、お口の中を清潔に保ちやすいです。
●自費金属 ゴールド(18金)
・75%が金の金合金、ゴールド色
・金属アレルギーになりにくい
・歯に負担が少なく耐久性に優れているため奥歯におすすめ
・適合精度が良いため2次むし歯になる可能性が低い
●保険プラスチック CAD/CAM
・白色なので銀歯よりも目立ちにくい
・金属アレルギーにならない
・強い力がかかると割れたり外れることがある
・細菌が付着しやすいため2次むし歯のリスクがある
●保険金属 金銀パラジウム合金
・金、パラジウム、銅などを含む銀合金、シルバー色
・金属成分が溶け出すため金属アレルギーになる可能性がある
・金属なので割れにくい
・経年劣化で変形して2次むし歯になる可能性がある
どちらの詰め物・被せ物にもメリット・デメリットがあり、最適な治療法は患者さんそれぞれのご希望によっても異なってきます。
お悩みの方はお気軽に当院までご相談ください。
丁寧にカウンセリングをした上で、患者さんに合う治療法をご提案いたします。
にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科医院