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  • 歯医者で口臭ケアができるの?

    2022年6月16日(木)

    近年、日本でも自分の口臭についての理解が広まり、口臭ケアを積極的におこなう人が増えてきました。

     

    まず口臭の定義としては、「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」とされています。しかし、自分ではそのにおいになかなか気付くことができません。

     

    みなさまは口臭の原因をご存じでしょうか?

    口臭の原因の約90%は、お口の中の嫌気性細菌(けんきせいさいきん)という細菌によるもので、食べかすの内のたんぱく質やアミノ酸を分解し、硫黄化合物を作ることで発生します。名前からして、嫌な細菌ですよね。

    多くの人は、朝起きた時に嫌気性菌が繁殖しやすく、食事後に口臭が減る傾向にあります。朝食を抜くと口臭は強いままとなってしまうので、朝食はなるべく食べましょう。毎日の規則正しい食事が口臭ケアにも繋がります。

    口腔ケアをきちんとすれば、においは改善します。

     

    ご自身でお口の中を見てみたください。舌の表面に付着している白いかたまりのようなもの、これが「舌苔(ぜったい)」と言い、食べカスや細菌や微生物、唾液の成分などが溜まって形成されています。 舌の表面はザラザラとしているので、細菌が付着して生育しやすい環境となっています。

    舌ブラシを使っている女性のイラスト

    舌苔は舌の清掃をおこなうことでなくなるので、 鏡で見ながら、専用の舌ブラシを使って取り除いてみてください。また、殺菌作用のある薬用マウスウォッシュを併用するのも効果的です。

    原因が歯周病の場合、治療をすることにより症状が改善すると口臭は劇的に減ります。歯周病は口臭だけでなく、歯が抜ける一番の原因ですので、積極的に治療を受けましょう。

    同じにおいにさらされていると脳は慣れてくるので、におい自体を感じなくなってしまいます。さらに近年のマスク生活の日々により、ご自身でもわかりにくい状態にあるかと思います。

    また、 マスクをしていると口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥し口腔内細菌が繁殖しやすい状態になっています。鼻呼吸を意識したり、こまめな水分補給もちょっとした対策になります。

     


    口臭はデリケートな問題なので、身近な方でも指摘しにくいかと思います。

    また、 舌苔はご自身でケアできる口臭対策ですが、 完全に歯の表面から汚れを取ることは難しいため、虫歯や歯周病の早期治療も兼ねて、歯科医院での定期検診をおすすめします。歯科医院に行くほどではないけど、ご自身でできる口臭ケアを知りたいという方もいらっしゃるかと思います。実は口臭の原因は一人ひとり違うので、ぜひお口の中を拝見させていただき、ご自身に適した口臭対策をご紹介させていただくことが一番の対策になります。ご来院お待ちしております。

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