-
成長発育に応じたお口のトレーニングで、全身の健康を目指しましょう【後編】
2024年3月18日(月)
前歯で自ら噛むという行為は、意外と小さいお子さんには難しいことをご存知でしょうか。
小さく切ったものばかりだと、噛む練習ができず上手に飲むこともできなくなります。
適切な一口量がわからず、お口の中に沢山の食べ物を詰め込みすぎてしまうということはよくあることです。
かじり取る行為を繰り返すことで、お子さんは自ら適切な一口量を学んでいくことができるそうですよ。
前歯でカブッとかじり取ることにより、前歯に刺激を与え、顎にも刺激加わり、顎の発達を促してくれます。
正しい顎の成長は、全身の健康へ繋がります。
顎が正しく成長することにより、鼻の通り道を確保することができ、心肺機能を促進してくれます。
また、お口周りの成長は、顔や首の骨格の発達を促し、全身の機能や骨格の発育に繋がり、身体が成長することで、内臓の位置が適切になり、その機能も向上していくといわれています。
お子さんが健康に成長するためには、口周りの発達が重要だということですね。
乳幼児期・学齢期の口腔機能は、成長と共に常に変化していきます。
「加齢による口腔機能の変化のイメージ図」を見ていただけたらわかるように、生涯の健康のための基礎は、小児期に築かれます。
現在、高齢者人口の増加により、高齢期に口腔機能が低下すると、咀嚼が困難になり栄養不良になってしまい、フレイルや誤嚥のリスクが高まるというニュースを耳にするかと思います。
健康な生活を維持するためには、小児期に適切な水準まで口腔機能を発達させることが重要になってきます。
舌の動きや位置、唇の筋力、咀嚼や発音、そして姿勢などに焦点を当てたトレーニングを行うことで、歯並びや口の健康を改善することができます。
将来考えられるトラブルを未然に予防するためには、口の使い方を改善していきましょう。
そのためにも当院では、お子さんにどのような舌癖があり、どこの筋肉が弱いかなどを判断した上で、様々なアプローチに取り組んでいます。
低年齢のお子様から行える楽しいお口のトレーニングにより、健やかな成長をサポートしたいと考えています。
効果には個人差はありますが、トレーニングを親子間のコミュニケーションの1つとして捉えてみてください。
お子さまの変化や効果を実感していくことで、楽しく取り組むことができるよう、専門の歯科衛生士が様々なプログラムをご用意しております。
お口のトレーニングにご興味のある方は、にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科医院まで、お気軽にお問い合わせください。
にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科医院