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マウスピース矯正×唾液 の関係
2021年12月14日(火)
こんにちは、歯科医師の鈴木です。本日は矯正についてお話させていただきます。
最近、街中やスマホの広告では「マウスピース矯正」という単語を目にすることが多くなりました。
歯科治療の中でも矯正の技術進歩は目まぐるしく、従来のワイヤー矯正のデメリットの長い治療期間の見た目が悪い、矯正中は強い痛みが現れるなど様々な弊害が挙げられていましたが、マウスピース型の矯正装置が表舞台に出てきてからは、患者様自身の取り外し可能である点や審美性に優れる為、患者さんにとってより選択しやすい存在になってきました。
個人的には、マウスピース矯正が出始めてから、成人になってからの矯正治療を始める方が増えてきたと思います。
しかし、デメリットとしてはマウスピースを長時間使用する事で唾液が歯面に触れる時間が少なくなってしまうことにあります。
唾液には、歯面についた汚れを洗い流し、胃に運ぶことで胃酸で殺菌をする役割があり、唾液内にも抗菌作用物質が含まれています。
よって、マウスピースを使うことにより唾液が歯面に触れる時間が少なくなり、虫歯になるリスクが高くなってしまい虫歯を作り出す環境をつくってしまいます。
現在、虫歯がある方は虫歯治療を治療してから、虫歯になりやすい方もマウスピース治療期間中に、虫歯になった場合は虫歯の治療を行う必要性があります。
当院「にじいろマイクロスコープセラミックス歯科医院」では、マイクロスコープを用いて診査・診断・治療を行います。
また、当院には矯正治療専門医が在籍しています。
長期にわたる矯正治療中だからこそ患者様の口腔内を定期的にマイクロスコープを使い診査・診断することで、早期発見、早期治療に努め、治療が必要な場合やトラブルが起こった際、修錬した担当医と矯正専門医が協力することで、患者様にとってより納得した矯正治療を提供する包括的治療を行うことができるのです。
矯正治療では「値段」や、「通いやすさ」はもちろん大事なことですが、マイクロスコープを併用し、納得した治療を一度体感していただけたら幸いです。