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  • インプラント治療でソケットリフトとは?

    2023年11月15日(水)

    インプラントのソケットリフトについて

    インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。インプラントは自分の歯に近い見た目や噛み心地を提供することができますが、インプラントを埋め込むためには十分な骨の量と質が必要です。

    しかし、歯が抜けた後に放置しておくと、歯を支えている骨(歯槽骨)が徐々に吸収されて薄くなってしまいます。特に上顎の奥歯の場合、歯槽骨の上には鼻とつながる空洞(上顎洞)があり、歯槽骨が薄いままだとインプラントを埋め込むと上顎洞に貫通してしまう可能性があります。

    これは、上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)を傷つけて炎症を起こしたり、インプラントの安定性を損なったりするリスクがあります。

    そこで、インプラントを埋め込む前に、歯槽骨を再生するための手術が必要になることがあります。その一つがソケットリフトと呼ばれる手術です。

    ソケットリフトとは、特殊な器具を使って上顎洞の粘膜を上げてスペースを作り、そこに人工骨や自分の骨を補填することで、歯槽骨の厚みを増やす手術です。

     

    ソケットリフトは、歯槽骨の厚みが5mm以上10mm未満の場合に適用されることが多いです。

    ソケットリフトの手術の流れは以下のようになります。

    歯茎を切開して、インプラントを埋め込むための穴をドリルで骨に開けます。このとき、上顎洞の粘膜に触れないように注意します。

    穴に特殊な器具を挿入して、上顎洞の粘膜を上に持ち上げます。これにより、上顎洞の底部が上がってスペースができます。

    スペースに人工骨や自分の骨を詰め込みます。これにより、歯槽骨の厚みが増えます。同時に、インプラントの土台(フィクスチャー)を埋め込むこともできます。

    歯茎を縫合して、手術を終了します。感染予防のために、抗生物質や痛み止めの薬を処方されます。

    ソケットリフトのメリットは?手術時間の短縮や身体への負担の軽減など

    ソケットリフトは、上顎の骨が不足している場合にインプラント治療を受けるための骨造成手術の一つですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ソケットリフトのメリットについて紹介します。

    手術時間の短縮

    ソケットリフトは、インプラントを埋め込むための穴からアプローチするため、歯茎を切開する範囲が小さく、手術時間も短くなります。また、インプラントの土台を同時に埋め込むことができる場合もあります。これにより、治療期間も短縮できます。 

    身体への負担の軽減

    ソケットリフトは、上顎洞の粘膜を上げるだけで骨を削ることがないため、身体への負担が少ないと言われています。また、痛みや腫れ、出血などの術後のトラブルも少ないとされています。ただし、個人差がありますので、必ず歯科医師に相談してください。

    インプラントの安定性の向上

    ソケットリフトにより、歯槽骨の厚みが増えることで、インプラントの土台がしっかりと固定されるようになります。これにより、インプラントの安定性が向上し、長期的に快適に使用できるようになります。

    ソケットリフトのデメリットは?適用できないケースやリスクについて

    ソケットリフトは、上顎の骨が不足している場合にインプラント治療を受けるための骨造成手術の一つですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、ソケットリフトのデメリットについて紹介します。  

    適用できないケースがある

    ソケットリフトは、歯槽骨の厚みが5mm以上10mm未満の場合に適用されることが多いですが、それ以下の場合や上顎洞の形や大きさによっては、適用できない場合があります。その場合は、別の骨造成手術(サイナスリフトなど)を行う必要があります。また、上顎洞の粘膜に炎症や感染がある場合や、全身疾患や服薬などで骨の再生が妨げられる場合も、ソケットリフトを行えない場合があります。

    リスクがある

    ソケットリフトは、比較的安全な手術と言われていますが、リスクが全くないわけではありません。以下のようなリスクが考えられます。

    上顎洞の粘膜を傷つけてしまう

    ソケットリフトは、上顎洞の粘膜を上げることで骨を造る手術ですが、その際に粘膜を傷つけてしまう可能性があります。粘膜が傷ついてしまうと、炎症や感染を起こしたり、上顎洞とインプラントが直接つながってしまったりするリスクがあります。これを防ぐためには、歯科医師の技術力や経験が重要です。

    ソケットリフトのデメリットは?適用できないケースやリスクについて

    ソケットリフトのデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

    • 歯槽骨の厚みが十分でない場合は、ソケットリフトだけではインプラントができないことがあります。ソケットリフトは、歯槽骨の上部に人工骨を入れるだけなので、歯槽骨の高さや幅が不足している場合は、別の手術が必要になることがあります。例えば、骨移植や骨造成などの手術を併用することで、歯槽骨の高さや幅を増やすことができます。
    • 歯槽骨の状態によっては、ソケットリフトができないことがあります。ソケットリフトは、歯を抜いた直後に行う手術なので、歯槽骨に感染や炎症がある場合は、ソケットリフトができません。また、歯槽骨が壊死している場合や、歯根が残っている場合も、ソケットリフトができません。このような場合は、まず歯槽骨の治療を行ってから、ソケットリフトを行う必要があります。

    ソケットリフトには、感染や出血、腫れなどのリスクがあります。ソケットリフトは、歯槽骨に穴を開けて人工骨を入れる手術なので、感染や出血、腫れなどの合併症が起こる可能性があります。特に、上顎洞に近い部位でソケットリフトを行う場合は、上顎洞に人工骨が入り込んだり、上顎洞炎を引き起こしたりするリスクがあります。このような場合は、抗生物質や鎮痛剤などの薬を服用したり、歯科医院での治療を受けたりする必要があります。

    ソケットリフトの費用は?自由診療のため歯科医院によって差があることを注意

    ソケットリフトの費用は、自由診療のため、歯科医院によって大きく異なります。一般的には、ソケットリフトの費用は、人工骨の種類や量、手術の難易度、歯科医院の設備や技術などによって変わります。また、ソケットリフトだけではなく、インプラントや骨移植などの他の手術と併用する場合は、費用がさらに高くなります。

    ソケットリフトの費用の目安としては、以下のようなものがあります。

    • 人工骨の種類:人工骨には、自分の骨や動物の骨、人工的に作られた骨などの種類があります。自分の骨や動物の骨は、生体親和性が高く、骨との結合が強いというメリットがありますが、費用が高く、別の部位から骨を採取する必要があるというデメリットがあります。人工的に作られた骨は、費用が安く、骨の採取が不要というメリットがありますが、生体親和性が低く、骨との結合が弱いというデメリットがあります。
    • 人工骨の量:人工骨の量は、歯槽骨の厚みやインプラントの大きさによって変わります。人工骨の量が多いほど、ソケットリフトの費用は高くなります。
    • 手術の難易度:手術の難易度は、歯槽骨の状態や上顎洞の位置によって変わります。手術の難易度が高いほど、ソケットリフトの費用は高くなります。
    • 歯科医院の設備や技術:歯科医院の設備や技術は、ソケットリフトの成功率や安全性に影響します。歯科医院の設備や技術が高いほど、ソケットリフトの費用は高くなります。

    以上のような条件からソケットリフトの費用は変わり、1本あたりだいたい5万円から15万円ほどになると考えられます。

    ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は歯科医院によって異なります。

    また、ソケットリフトの費用には、インプラントや骨移植などの他の手術の費用は含まれません。

    インプラントや骨移植などの費用は、それぞれ別途かかります。

    ソケットリフトとサイナスリフトの違いは?歯槽骨の厚みによって選択される術式

    ソケットリフトとサイナスリフトは、どちらも上顎洞の底が低くてインプラントができない場合に行われる手術です。

    しかし、ソケットリフトとサイナスリフトは、歯槽骨の厚みによって選択される術式です。一般的には、以下のような基準でソケットリフトとサイナスリフトが分けられます。

    • ソケットリフト:歯槽骨の厚みが約4mm以上ある場合に行われる手術です。歯を抜いた直後に歯槽骨の上部に人工骨を入れて、上顎洞の底を持ち上げることで、インプラントを埋め込むための骨の厚みを確保します。ソケットリフトは、手術時間が短く、費用が安く、回復が早いというメリットがあります。しかし、歯槽骨の厚みが十分でない場合は、ソケットリフトだけではインプラントができないことがあります。
    • サイナスリフト:歯槽骨の厚みが約4mm以下ある場合に行われる手術です。歯を抜いた後に、上顎洞の側面に穴を開けて、上顎洞の粘膜を剥がして、人工骨を入れることで、インプラントを埋め込むための骨の厚みを確保します。サイナスリフトは、歯槽骨の厚みが不足している場合でもインプラントができるというメリットがあります。しかし、サイナスリフトは、手術時間が長く、費用が高く、回復が遅いというデメリットがあります。

    以上のように、ソケットリフトとサイナスリフトは、歯槽骨の厚みによって選択される術式です。

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