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歯みがきをがんばったら、痛みが消えてきた・・・これって治ったの?
2022年7月14日(木)
歯が染みるようになってきたけど、毎日歯みがきを丁寧にしていたら、気付けば痛みがなくなってきたというような・・・もしかして、これってむし歯が自然に治ったの?もう歯科医院に行かなくても大丈夫?と感じた経験はありますか。そして、そのまま放置している方はいませんか?
残念ながら、これは自然とむし歯が治ったわけではありません。
痛みを感じる歯髄(しずい)という歯の神経がむし歯菌に侵されて死んでしまったため、痛みを感じなくなってしまった可能性があります。
むし歯で歯が染みるのは、むし歯が一番外側のエナメル質からその内側の象牙質に達しているサインなのです。象牙質はエナメル質と比較して柔らかく、象牙細管という細い管が歯髄に向かって無数に走っています。
さらにむし歯は象牙質から歯髄を直接侵すので、歯髄がむし歯菌に侵されると、何もしなくてもズキズキと痛みを感じるようになります。
そして更にこれを放置し、むし歯菌がさらに進行すると、歯髄が死んでボロボロになってしまいます。そうすると歯髄は神経としての機能を働かせることができなくなるため、痛み自体を感じなくなってしまいます。一旦、痛みが消えたように感じるのは、この状態になります。
しかし、痛みが消えている間も、むし歯菌は水面下で繁殖を続け、組織を侵食してしまいます。
数か月後、あるいは年単位という時間をかけて、歯髄の先にある骨にまで進んでいきます。その後、骨はむし歯菌に溶かされて、そこに炎症によって生じた膿がたまります。
膿は出口がないため、溜まる一方で、周囲の組織や骨を圧迫します。歯根には神経があるので、圧迫されると骨折をした時のような激痛を感じます。この痛みは、「骨の髄まで痛む」という表現がまさにぴったりだと言われています。
さすがにこのような状態になると、慌てて歯科医院へ駆け込む人がほとんどです。
痛いけど、いつか治まるかもと期待を込めて歯科へ行くことを先延ばしにしている方もいるかもしれませんが、痛みや症状を我慢しさらに痛みが落ち着いてきたと感じる頃には、むし歯や歯周病が進んでしまっている可能性が高いです。さらにその上、治療が長引き、通院に日数を要することにもなりかねません。
近年のコロナ禍で、歯科医院への来院をためらわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、 今まさに虫歯の痛みを感じているという方はもちろん、虫歯の痛みを感じなくなってきたという方も、早めに歯科医院へ受診していただければと思います。
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